『ハイキュー!!』① 好きなキャラクター編
「よりいっぱいのモンで支えたんねん。セッターやもん。」
(『ハイキュー!!』32巻、279話「愛」より引用)
この漫画を通して、影山や及川など、すごいセッターはもちろん描かれてきました。
綺麗で相手が読めないトス、スパイカーの実力を引き出すセットといったセッターに求められる力を散々描いてきたハイキューの中で出たこの名言の持ち主が、僕の最推しです。
稲荷崎高校
セッター
宮侑
最初に登場したのは、影山が選出された全日本ユース編です。
ズケズケと他のプレイヤーに対してモノを言いそうな影山が、スパイカーに対してだけは不器用なりにコミュニケーションを取り、スパイカーに合わせようとする様子を見て、宮侑は「おりこうさんよな」と言い放ちます。
衝撃でしたね。
そんなことを初対面で見抜くという面。
そんなことを初対面で言い放つという面。
もちろんすごさも実感したのですが、それまでの影山を知る僕としては、第一印象最悪でした。笑
春高の2回戦。
影山の属する烏野高校は、稲荷崎高校と対戦します。
稲荷崎は、インターハイ準優勝と実力があるのはもちろん、アイドル的で応援団も凄まじいというプロのようなチームです。
宮侑は、その稲荷崎のセッターです。
実力はあるが、高圧的。
試合開始まではそんな面だけが描かれてきました。
それなのに。
試合が始まれば、烏野高校の華麗な攻撃を見れば精神年齢を5歳ほど落としてすごいという感想を素直に漏らし、新しいことにも躊躇なくチャレンジして成功させる、といったトッププレイヤーとしての格をしっかりと感じさせてきます。
こんな人物なのか。
すごいな。かっこいいな。
そんなように感じていた僕に、雷を落としたのが冒頭の言葉です。
試合が進み、苦しいしんどい第2セット終盤。
稲荷崎は烏野の攻撃をなんとか上げますが、レシーブは乱れており、きれいなオーバーハンドでのトスは通常選択できない場面。
宮侑は、そんな状況なのにオーバーハンドでトスを上げ、稲荷崎に得点をもたらします。
チームメイトに、あそこはアンダーで上げたらいいじゃんと言われた宮侑は、
「アンダーは腕2本
オーバーは指10本
よりいっぱいのモンで支えたんねん。
セッターやもん」
と言います。
そんな風にバレーボールをやるんだ。
かっこいい。
感動する。
誰よりもスパイカーに対して真摯で献身的。
他人に高圧的にあたるのは、努力や実力の裏返しで、献身的な面を見せているからこそ。
それまでも僕が、こうなりたいな、と思うキャラクターは多数出てきました。
僕が、侑を最推しにしている理由は、
①実力とそれに見合った努力
②人間味
③自らの役割をなにより自覚し、他人に献身的に真摯に徹する
僕が、人間としてこうありたいという面を、全て持っています。
稲荷崎と烏野の試合が劇的すぎるということもありますが、それも含めて宮侑は僕の中の大スターです。
また明日、僕の好きな試合についても書いていきたいと思います。
長文失礼しました!
「継続は力なり」