『どうする家康』第二話「兎と狼」
偉人は生まれた時からずっと偉人だった、なんていうことは絶対になくて、人生という荒波の中で紆余曲折を経ながら偉人になっていく。
歴史を見れば明らかです。
もちろん、250年ほどの天下泰平の世を作り上げた徳川家康も例外ではありません。
でも...
それにしても、今描かれている桶狭間の戦い前後の徳川家康の情けなさっぷりはえぐい。
あまりの情けなさ、判断の遅さ鈍さ、家臣との確執など、家康の悪い面のみがクローズアップされた今回。
大河ドラマを見て退屈だなと思ったのは、久しぶりです。
のちに、徳川四天王と呼ばれる本多忠勝や榊原康政も登場したのですが、彼らもまだまだ若い。康政に関してはまだ武士ですらない。
このような情けない主人公を見て退屈さを覚えたのですが、それと同時に、僕は徳川家康に親近感を覚えました。
だって、戦乱の世を終わらせた神のような人物にも、こんな情けない時期があったんだなって堂々と描かれているんですよ。
自分にもできるんじゃないかって思うじゃないですか。
自分にも偉業を成し遂げることができるんじゃないかなって思うじゃないですか。
そんな目線で、1年間家康を追っていくことで、僕に足りてない部分はなんなのか考えていきたいなと思います。
今回のタイトル「兎と狼」。
家康にとって狼でしかない信長。
信長にとって白兎でしかない家康。
振る舞いといい、表情といい、まさしくその対比が描かれました。
白兎の覚醒とその過程が描かれるのが今から楽しみです!
「継続は力なり」